開発事例

開発事例 The development achievements

洋菓子製造販売会社向け売上の一元管理と会計連携システムの構築

お客様がかかえている課題(業務要件)をヒアリングしながら、業務分析(ASIS,TOBE)を実施し、データの流れを図示化しました。
その後、各販売ルートからの売上データを一元管理するために商蔵奉行(販売管理)でデータを蓄積、勘定奉行(財務管理)へシームレスに会計仕訳データを作成するための各種計上処理機能をアドオンにて開発し、多種多様な経営報告資料を作成するためにDr.Sum(分析帳票作成ツール)の導入を提案し、下記の3つのSTEPにて開発進めました。
 ◆STEP1
   各販売ルートごとの既存売上管理システムから売上データを取込み、
   商蔵奉行にて一元管理させるためのデータ変換処理を開発。
 ◆STEP2
   次に一元管理された売上データから、各販売ルートごとに会計仕訳データを作成し、勘定奉行への計上処理機能を開発。
 ◆STEP3
   経営報告用データ、及び分析用データを作成し、Dr.Sumを用いて経営報告用資料を出力する機能を開発。
結果、顧客の5つの課題を解決するまでに至りました。

洋菓子製造販売会社向け売上の一元管理と会計連携システムの構築

背景・課題

長年に掛けて構築されてきた売上管理システムは販売ルート(百貨店、直営店、通販など、以下、販売ルート)ごとにシステム構築されており、一方F社ERP会計システムの老朽化とその他の諸事情を解決するために他社パッケージの入替を検討されておりました。
お客様作成のRFPを読み込んでいきますと、販売ルートごとのデータの一元管理、会計処理に大きく時間を取られており、しかも科目ごとに担当者が張り付けられており、マイクロソフトツールを駆使して業務をこなしておりました。また経営指標となるデータの精度にも課題を抱えており、経営判断にも影響を及ぼしておりました。
そこで弊社は、各種データ(販売、仕入れ、経費等)の一元管理と会計帳票、及び経営指標の精度向上と処理時間の短縮を目指し、システム更改の提案を致しました。ただし、現行業務に大きく支障をきたすために販売ルートごとに開発されたシステムには改修レベルで据え置く方針としました。
弊社には、経営基盤を支えるOBC奉行シリーズを事業の柱とし、カスタマイズ、およびアドオンできる子会社を持っておりました。上記のようなお客様の問題・課題を解決するべく、子会社と共にソリューション提案し、受注に至りました。

お客様の要求事項は5つ。
  ①月次決算作業負荷の軽減による月次決算処理のスピードアップ
  ②販売ルートごとの販売システムからの売上データの一元管理、および経営指標の自動作成
  ③消費税増税対応ができること
  ④複数会社対応ができること
  ⑤管理会計ができること
上記の課題を解決するべく、お客様の業務を深く確認するために、業務分析の経験者、PM経験者、業務SE等の体制で取り組みを始めました。

得られた成果

◆お客様との厚い信頼関係の構築
  今回の案件は弊社の子会社であるノックス株式会社との協業案件でした。
  弊社、ノックス、お客様、各拠点間のコミュニケーションを円滑にし、かつリアルタイムに課題解決するために、
  弊社とノックスのSEをお客様先に常駐し、作業をさせていただく提案をお客様に実施致しました。
  お客様の了承後、3つのステップにてシステム開発を進めた結果、お客様に評価をいただき、厚い信頼関係を保ちながら
  システム更改作業が進められ、弊社のプロジェクト完遂に向けた柔軟な提案や姿勢がお客様に認められた結果となりました。

◆お客様の作業負荷の省力化、属人化の解消
  売上データ連携、会計仕訳データ作成、分析データ作成、報告用資料作成、全ての作業のシステム化による省力化、
  また、奉行パッケージ、Dr.Sumの利用による作業方法の統一化による属人化の解消も実現致しました。
  さらに経営層向けの報告用資料の数値精度と作成期限の遵守、Dr.Sumによる多角的な売上分析(部門別、店別、地域別、
  ブランド別、商品別など)が簡単な操作でできるようになったと感謝のお言葉をいただきました。

◆共同開発による弊社ソリューション開発の拡大
  弊社にとっては、SAPや他のERPを利用したソリューション開発を長年実施しておりましたが、
  中堅・中小企業向けの奉行シリーズによるソリューション開発の実績ができ、新たな事業の柱を見据えて
  今後もお客様のニーズに対して幅広く対応していく所存です。

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